主要用途:専用住宅 (分離型2世帯住宅)  
構造規模:木造2階建て+平屋建て
延床面積:173.00㎡(52.50坪)

ご夫婦とご両親が同居できる2世帯住宅の家づくり。
ご要望にあがった中でのキーとなることは、2世帯の繋がりをどう計画するかでした。
お話を聞くと1,2階で分けるような2世帯住宅ではなく、同居ではあるが近居のような暮らしをご希望でした。
また、今回は建坪での制限があり、分離型にすると坪数が広くなりがちなので、それをどう解消していくかが、もうひとつの課題でもありました。
それ以外にも当然ながらデザイン性や機能性なども含めたご要望ありました。

 計画するにあたり、こちらから提案した大きなポイントとしては、将来の「部屋余り」を今からどのようにして解消していくか、という点も一緒に考えていく必要がありますという点でした。当然、2世帯となるとそれなりのサイズになる為、もし家を継ぐ者がいない場合は、残された家人で維持しなければならなります、そのような状況になるかも知れないということも今から考え、時間軸での計画も取り入れながら設計を進めて来ました。

 空間構成としては戸建てを2棟つくるイメージで、その繋がり部分をそれぞれの玄関と中庭を共有することで、1つの建物でありながら、ほどよい距離感を保てる空間づくりを心掛けました。
中庭をつくることで、世帯同士の距離を保つのと同時に、共有することで互いの世帯に出入りしやすいような場になるよう計画をしました。

 そして、分離型で水廻りや玄関スペースをそれぞれの世帯で持つことで、仮に1世帯だけになった場合でも、玄関通路を仕切ることで一方を貸家として住んでもらえるような間取りをとし、将来の家賃収入や住んでもらえることでの劣化の鈍化などもできるような提案をさせて頂きました。

photo:Shigeru Sasaki