猫と暮らすすまい

主要用途:専用住宅
構造規模:木造2階建て
延床面積:117.00㎡(35.50坪)

猫との暮らしができる住まいをご希望のご夫婦との家づくり。
新しい住まいになったら猫との暮らしを叶えたいと思うご夫婦からの依頼があり、家族での暮らし方と併せて猫の習性や動線なども並行して計画する事からスタートしました。
 
 敷地は既存の畑の一部に計画を希望で、先ずは状況確認からはじめました。
計画する場所は畑を挟んで奥には森があり、ここち良い緑を感じながら暮らしたいとのご希望もありました。
キッチン、ダイニング、リビングのそれぞれから森が見える間取りとし、南西の角になる部分には掃き出し窓を計画、あまり大きく取り過ぎると熱効率や構造などの不安もあるため、必要以上の開口部とならないようなサイズとしました。

 間取の一部にスキップフロア(小さなリビング)の要望があり、階段の途中に畳敷きの4畳ほどのスペースを設けました。(今ではここの使用率が一番多いですとお施主様からお話がありました)
 
 猫との暮らしを想定し、猫用の出入口やトイレの場所なども予め計画しておく必要がありました。その中でも一番注意しなければならなかったことは、外への飛び出しをどう防ぐかでした。来客時の玄関からの飛び出しを防ぐため、引き戸の他に造作した格子戸も併せることで対応するようにしました。

畳敷のスキップフロア
森が見えるリビング
引き戸と格子戸の組合せ

photo:Kenichi Suzuki