観桜の家

主要用途:専用住宅
構造規模:木造2階建て
延床面積:130.00㎡(39.25坪)

 景色を取り入れるように住まう家を計画。
敷地をいくつか見て廻り、こちらの敷地を見た時にすぐにイメージが湧いてきたことを覚えています。
 通り越しには桜並木がありその奥には針葉樹の林、この景色を暮らしのなかに取り入れた住まいにしましょうとオーナーさんへその場で提案させて頂きました。計画をしていく上で注意をしたのが、通りからの視線を気にせず景色を取り入れることでした。暮らしのベースを2階とすることでその問題は取り除くことが出来ました。
 そして景色をどのように取り込んでいくかという課題は、2階から窓越しで見る時に腰壁の高さがポイントとなり、低すぎると2階という高さに対する意識が出てきてしまい、また高すぎると目線が上になる事のストレスが出てしまうので、ストレスを感じないかつ安心感のある腰壁の高さに注意をし計画をしました。

景色を取り入れる際に一枚ガラスではなくあえて景気を分節化することで、繋がりに意識を持たせるような開口部の計画をしました。これは屏風で家の中に景色を取り入れていた時代の発想から取り入れました。

photo:1-3 Kenichi Suzuki ,4-5 Shigeru Sasaki