『設え』

間取りの打合せの際に少しでも良いので『設える』スペースを提案の中に取り入れるようにしている。それは玄関や廊下の一部、もしくは人が集うリビングなど、収納の一部を削ることも時にはあるが、来客に対してのもてなしの空間にもなり、自分の好きな物や家族の思い出の物など、なにか自由に飾れる場所が家の中にあると、奥行や豊かさが生まれるような感覚があるからである。もちろんお客様の考えも優先しないといけませんので、どうしても取れない場合ももちろんあります。

そういったスペースが取れない場合でも、窓台のちょっとしたスペースや家具の一部に、小物や一輪挿しなどを置くとそれはそれでまた違ったゆとりが空間に生まれることもあります。

京都の花屋さんで購入した竹細工の小籠

私は器や古い小物が好きで旅行や出張の際などに時間をみては、雑貨屋さんや陶器のお店、工芸店などに寄ってしまい、ほとんどは見ているだけなのですが、時には購入することもあり、それらをどのように飾ろうかとイメージしながら帰るのがひとつの楽しみにしているところもあります。(言い訳みたいですが…)皆様も住まいの中にそのような場所を見つけて楽しんではいかがでしょうか。