キッチン事例その② (造作編)

今回はキッチンをデザインして造作した事例になります。
住まいの設計をする際に間取りも大切ですが、普段使用する水廻りも家づくりには大切な場所になります。その中で既製のものではなく自分に合ったキッチンをと依頼されることが多くあります。今日はその事例を2例ご紹介します。

 こちらの造作キッチンはシンクとコンロを分けた事例です。設計当初から施主さんからはこのようにそれぞれ分けてほしいとの依頼でした。シンクがある方は出来るだけシンプルで掃除のしやすいようにとステンレス製の調理台を製作し、収納などはあえて設けずゴミ箱やワゴンを置くスペースを設けました。コンロ側は四つ口のガスコンロとオーブンが入るようにし、引出や収納などはお皿やカトラリーに合せて設計をしました。防火対策として周囲はタイル張りとし、それ以外はナラ材とステンレスというシンプルな構成としました。

こちらの造作キッチンはマンションのリノベーション時に新しくした事例です。
通常マンションタイプのキッチンはコンパクトなサイズがで設置されているのですが、こちらのキッチンは戸建てのサイズと同じにし間取りもそれに合わせて設計をしました。こちらの施主さんも四つ口のガスコンロを希望されていましたのでカウンターは人造大理石で製作し、シンクは2層式を採用しました。キッチン収納の素材はナラ材の一枚板を分割し床の素材やインテリアにも合わせたデザインとしました。

 造作キッチンにする施主さんに共通するのは、収納は必要以上に設けないのと食洗器を設置しない方が多く意外でした。
キッチンに限らず水廻りについては、将来のリホームなども考慮した上で楽しく計画すると良いと思います。